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持続可能な水道サービスのための管路技術に関する研究(e-Pipeプロジェクト)研究内容

共同研究費による研究(1)

1-1.管路の機能劣化予測に関する研究

現在の水道界における最も重要な課題は管路の更新であると言われている。その更新計画の立案に必要となる管路の老朽度を予測する手法は、全ての管種を網羅した手法が一般化されていないこともあり、管路の老朽度を評価する有力なツールとしては用いられていないのが現状である。
本研究では、管路の老朽度の定量的な診断・評価を可能とすることを目的とし、アンケート調査で得られた過去50年分の漏水事故データから導き出した事故率曲線(図2)に基づき、50年を超える管路における事故率の推定式(式@)の構築を行った。

 

機能劣化予測式

図2 機能劣化予測式(小口径の場合)

 

1-2.管路施設のハザードマップ作成に関する研究

現状、ハザードマップは地域防災計画の一環として地震の震度分布や津波発生状況等の表示は一般化しているものの、水道分野での作成手法は一般化されておらず、ハザードマップを作成して更新計画の立案や市民への説明などに用いている水道事業体は一部に止まっている。
本研究では、水道事業体における更新計画の立案や市民への説明などに寄与できる水道管路施設ハザードマップの作成手法の構築に関する研究を行い、アンケート調査を参考に管路事故率、断水人口、事故リスク(事故率×断水人口)の3種類についてシステム開発を行った。(図3)開発したシステムを2つのケーススタディ事業体に適用し、管路更新の有無により事故率や事故リスクが変化する様子からハザードマップの妥当性を検証した。

ハザードマップ

図3 ハザードマップシステム