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水道管路に関する最新技術
水道管路の将来像
ICT活用による管路情報の利用促進
ICTを活用した水道管路の将来像構築の基礎となる「情報管理システム」の導入や機能向上に資するべく、システムの機能、導入方法、導入事例などを調査してその効果を検証しました。
情報管理システムに必要な管路情報の取得・蓄積と、蓄積した情報の活用に焦点を絞り、ケーススタディを実施しました。
ケーススタディでは、タブレット端末でマッピングシステムが利用できる環境を実験的に整備し、更新工事現場、維持管理現場において、ICTを活用した種々の作業を実施し、即時性や高精度化に効果があることを確認しました。
・配管、接合作業完了後に、計測点(弁栓、直管継手部、異形管)を高精度GPSで測位し、マッピングシステムに登録した。
・高精度GPSを用いた精度は3軸共に誤差5cm以内で測位することができた。最も精度が高かった地点では、誤差2cmで測位できた。
・マッピングシステムに登録した計測点の測位データが、マッピングシステム上の測位座標地点に プロットされたことを、インターネット経由で現地のタブレットで確認することができた。
現場での計測と同時にマッピングシステム上に正確な座標が記録されるため、 管路情報の高精度化が図れました。
マッピングシステムの登録データを現地で確認することにより、施工精度の向上につながりました。

管路情報の有効な活用方法や業務の効率化の検証を目的とし、水道事業体のシステムとデータを用いて、計画業務などのシミュレーションを実施しました。
①平常時の事故推定に基づいた管路更新効果の検証
②地震時の被害想定や復旧日数の推定に基づいた耐震化
効果の検証
など5パターンで実施し、解析モデルの構築や各シミュレーションの作業時間を計測して、職員が日常業務の中で実施できることを確認しました。