管路維持管理の重要性

維持管理は健康管理と同様に、放置すると気づかないうちに重篤な状態に陥りやすくなります。
病気になってから治療するのではなく、規則正しい生活と日頃の健康診断を行うことにより、健康で長生きすることができます。
管路も同じで事故や苦情が発生してから対応する事後保全ではなく、「計画的な維持管理による未然予防」と「情報を活用した更新・耐震化による再発防止への取り組み」といった「予防保全型維持管理」を着実に行うことにより、利用者へのサービス向上につながります。

本研究では、モデル地区を用いて維持管理効果を検証しました。この結果、維持管理と平行して老朽管を更新することが非常に効果的であることが分かりました。下のグラフは、「維持管理と更新を実施する場合」と「しなかった場合」の漏水事故と地震に伴う被害額の試算結果を示したものです。