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概要

NewTap(アジア・パシフィック水道技術ネットワーク)

事業背景

水道を巡る「現在の課題と問題意識」「その対策と考え方」「話題の技術と利用状況」などについて、アジア太平洋地域からの情報をまとめ、ウェブサイトを通じて共有する・・・。実現できれば、産官学を問わず水道に携わる多くの方々にとって有益な情報源となりうるのではないかと思う一方、その実現は容易ではありません。というのは、詳細な情報を得ようとすると、その国の水道と最も関係の深い人々、例えば対象国の事業体や所管省庁、大学関係者や研究者を通じて得られる情報が重要になってきますが、そもそもこうした人々との接点がなかったり、ウェブサイトが現地語であったり、情報が開示されていなかったりするなど、情報の入手が難しい場合が多く存在するからです。
NewTapプロジェクトでは、こうした様々な壁を、各国の水道関係者と協力することで可能な限り乗りこえたいと思っています。具体的には、協働体制を通じて、アジア太平洋地域における水道の課題やニーズ、関連技術や事業運営についての情報を収集・公開し、水道関係者同士の相互学習を促すことで、当該地域における水道事業の改善を目指しています。
NewTapという呼び名は、「アジア太平洋地域の水道技術ネットワーク」を意味する英語「Network on Water Technology in Asia and Pacific」の頭文字を取ったものです。当該地域における水道関係者同士の繋がりを深めたいという想いを込めて命名しました。
  

事業概要

水道の専門家によるレポート

質の高い情報の効率的な収集を目的として、当センターでは、アジアを中心に50もの国々から留学生が集う『アジア工科大学院大学』(AIT:Asian Institute of Technology)に協力を依頼しました。出来上がったレポートは、NewTapのウェブページで随時公開しています。写真や図表を豊富に用いたレポートは、見た目に優しく、容易に理解できる構成となっています。
  

レポートで扱う情報

レポート作成にあたっては、情報が表面的にならないように留意しました。例えば、浄水場に関するレポートでは、処理能力や浄水処理方法などの基礎情報はもちろんですが、そのほかにも、「浄水処理で最も困っている点」「実施中の対策」「システム改善のために行った最近の投資」「サービス利用者の声」など、一歩踏み込んだ内容を具体的に記述することで、読者が浄水場の運用状況を細かく把握できるだけでなく、課題に共感したり、実際に自らの業務改善に役立てることができるように工夫しています。
  

成果物の紹介

2016年10月時点で、アジア9カ国の浄水場に関するレポート26編、日本の浄水場に関するレポート1編の計27編がダウンロード可能です。今後は、浄水場以外のテーマでのレポートの公開を目指すとともに、世界の水道コミュニティに日本の水道についての理解を深めてもらえるよう、日本の水道事業体の強みや特徴に関するレポートも提供していきます。

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