水道事業の業務評価等に係る研究
PI(業務指標)の効果的活用調査
研究成果開発プログラム
水道事業ガイドライン(PI)を活用した現状分析ツールを作成しました
研究背景
業務評価、業務改善を行う際に実施する現状分析と対応方策の検討は、各水道事業体で比較する事業体や指標を任意に選定し対応方針を決定している状況で、客観性が担保されておらず、特に中小水道事業体にとっては作成作業が負担になっていました。また、現状の課題がどこにあり、自身の事業体は他の事業体と比較してどの程度のレベルにあるのか等を把握することは容易ではありません。
そこで、平成23年度から5か年の計画で、水道事業を評価する手法の構築等を目指して研究に取り組んできました。
研究概要
水道事業の評価手法の検討
当初は、水道事業の評価手法を検討するため、関連文献の整理、課題・評価項目の整理、ベンチマーキング手法の活用方法の整理、業務評価マニュアルの検討等を行ってきました。 そしてそれまでの成果を踏まえ、平成26年度からは水道事業ガイドラインの業務指標(PI)等を用いた水道事業の現状分析とそれに基づく業務改善メニューの提示を行うツールの作成に取り組みました。
業務支援ツールの作成
業務支援のためのツールとして、「水道事業ガイドライン(PI)を活用した現状分析ツール」を作成しました。このツールは、水道事業ガイドラインの業務指標(PI)を用いて定量的な比較結果を視覚的に表現することで、専門的な知識が無くても 一定程度の解釈が可能となるように考慮されています。また、分析の結果、改善が必要と判断した場合の考察方法についてもまとめています。